臨床工学室

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当院臨床工学技士の歴史と業務

当院での臨床工学技士の歴史は、1973年に人工透析室・集中治療室開設により1名の技術者として誕生、その後、1978年、心臓血管外科開設により体外循環業務開始、1979年心臓カテーテル業務開始、1988年臨床工学技士法施行によりME課設立。現在、職場名が臨床工学室となり血液浄化室・心臓カテーテル・不整脈治療関連・院内機器管理・集中治療室・内視鏡関連・手術室など、『呼吸・循環・代謝・安全』に関わる臨床工学技士として、様々な装置が総合的かつ効果的な治療が提供できるようプロフェッショナルなチーム(職場)を目指し24時間365日オンコール体制を取り業務にあたっています。

特徴・理念

『呼吸・循環・代謝・安全』に関わる臨床工学技士として、安全安心な医療を提供して行くため、様々な装置が総合的かつ効果的な治療を施行できるよう、医師をはじめとする他職種と患者情報を共有し、チーム医療で病態にあった高度な医療を提供できるプロフェッショナルなチーム(職場)を目指しています。

また、日本臨床工学技士会から公表されている 『CE PRIDE(臨床工学技士の誇り)』を進むべき羅針盤とし、いのちを支えるエンジニアとして5つの価値観を大切に、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。


〈5つの価値観:VALUE〉
    1. 安全 Sefety
    2. 私たちは、医療機器を通じて安心・安全な医療を提供します。 いのちを支えるエンジニアとしての視点で、安心して使用できる医療機器の保守管理と安全な質の高い医療を提供に努めます。
    3. 信頼 Trust
    4. 私たちは、すべての人に誠意を持ち誠実に行動します。 チーム医療の一員として、コミュニケーション重視し、患者や他職種、職場の仲間から信頼される仕事をします。
    5. 協働 Unity
    6. 私たちは、結束・協力・協調して最大限の力を発揮します。 活性化ある職場づくりを進め、お互いを高め合え、共に成長できる職場づくりに取り組みます。
    7. 進化 Innovation
    8. 私たちは、常に向上心を忘れず医療技術の発展に挑みます。 学会等で得られた情報を皆で共有し、ガイドラインやエビデンスを学び実践します。その実践から得られた結果を、研究会や学会等で報告し安全安心な地域医療の質向上に貢献します。
    9. 貢献 Contribution
    10. 私たちは、健康な社会と全人的医療のために貢献します。 医療従事者として、患者の心理や社会的側面を理解し無差別平等の医療の提供と、医療機器の管理を通して病院経営にも貢献します。また、民医連職員として社保・反核・友の会活動を通して、これからの地域の健康、みんなが笑顔になれる生活を守るために貢献します。

臨床工学技士の業務

1. 血液浄化室業務

慢性腎不全の患者さまに対し、腎臓の機能を代行する人工透析療法をはじめ、閉塞性動脈硬化症に対してのLDLアフェレシス、潰瘍性大腸炎に対してのGCAP、難治性腹水に対しCARTなど様々な血液浄化療法を施行しています。


2. 循環器業務

心臓などの血管を診断・治療する心臓カテーテル業務では、循環器内科を中心に看護師・放射線技師などの他職種とのチーム医療で、安全・安心の医療を提供しています。臨床工学技士は、生体情報をモニタリングしながら循環動態の監視や治療装置の操作と準備を業務とし、循環動態が不安定な場合には、医師の指示のもと、IABP・PCPSなどの循環補助装置の操作、また様々な関連装置のIVUS・OCT・FFR・RFR・ROTなどの操作を行い、重要な役割を担っています。不整脈の治療として、体内式・体外式ペースメーカー・ペースメーカー外来、アブレーションなどを行っています。


3. 集中治療業務

ICU2床、CCU5床の計7床が有り、患者さまの状態・疾患に合わせ様々な生命維持監視装置(PCPS・IABP・人工呼吸器・急性血液浄化療法・血漿交換療法など)の操作を導入から終了まで安全で効果的な医療の提供に努めています。
心肺停止症例に対し心拍再開後の脳保護を目的とした低体温療法の施行にも深く関わりながら、装置の管理を行っています。


4. 内視http://test.kofukyouritsu.com/鏡業務

2018年より内視鏡業務を開始しました。
内視鏡分野での高度化する医療機器に対して、機器の操作と計画的な保守管理、医療機器を介した感染対策にも力を入れています。


5. CEセンター業務

年々増えていく様々な医療機器の購入から廃棄まで年間計画を立て保守管理を行っています。医療機器管理システムによりすべての医療機器をバーコード管理し、使用中の毎日のラウンド点検、貸出・返却管理を行い、医療機器がトラブル無く安全に効果的に使用できるよう管理しています。
また、医療安全室や各プロジェクトチームと連携し、使用方法や注意点など医師・看護師を含め学習会を行っています。現在、人工呼吸器のトラブルシューティングや急変時の対応などのシミュレーション教育に力を入れ取り組んでいます。

6. 院内委員会活動

◆ 購入委員会 ◆ 医療安全委員会 ◆ 救急運営委員会 ◆ 災害対策委員会 ◆ 医療ガス安全管理委員会
◆ セフティマネージャー委員会 ◆ 感染対策委員会 ◆ 技術部門委員会 ◆ 民医連活動各委員会(社会保障、反核平和、友の会) ◆ RSTチーム(呼吸サポートチーム) ◆ ProjectCoolチーム(低体温療法チーム)
◆ アブレーションチーム ◆ 県連医療介護安全委員会

7. 院内の役割

◆ 医療機器安全管理責任者 ◆ 医療ガス取扱主任責任者

8. 院外活動

◆ 日本臨床工学技士会代議員 ◆ 日本インターベンション学会関東甲信越コメディカル部会
◆ 山梨県臨床工学技士会理事 ◆ yamanashiCEHCC代表幹事 ◆ 山梨DIC研究会 ◆ 山梨PCI研究会
◆ 甲信急性血液浄化研究会 ◆ 山梨呼吸ケアリハ研究会

9. 資格

◆ 3学会合同呼吸療法認定士 3名 ◆ 透析技術認定士 2名 ◆ 日本インターベンション認定技士 1名
◆ ICLS・BLSコースインストラクター 1名 ◆ 認定医療機器管理臨床工学技士 1名

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